学校跡地利用

全ては高安の環境保護のため

 学校跡地をきんたい廃校博物館、河内木綿栽培、木育等で利用しておりますが、これについては全てが高安地区の環境保護に繋がっています。環境保護活動はまち協だけではなく地域の様々な団体や行政とも協力して行っております。ここに至るまでを以下に紹介します。

~河内木綿の有機栽培~
 きんたいの保護池に農薬が入り、絶滅したことがありました。その後、きんたいの保護池の周辺では無農薬有機栽培をすることにしました。しかし有機野菜はイノブタやアライグマに荒らされることがしばしばありましたので、かつてこの地域で多く栽培されていた河内木綿を栽培することになったのです。河内木綿は無農薬で栽培しやすく、有害動物を忌避する成分を持っているので育てやすい品目で地元の伝統工芸でもありました。それを世界に誇れる河内木綿として再生を目指しました。

~森林整備からの木育~
 高安地域で3ヶ月(2003年7月21日~10月21日)、まったく雨が降らなかったときがあり、きんたいの保護池が涸れてしまったことがありました。保護池の横を流れている小川もまったく水が涸れてしまった状態で、それをきっかけとして高安山の水循環系を健全化するために森林整備を開始しました。森林整備と同時に森林資源の有効利用として木育を開始しました。

~きんたい廃校博物館~
 きんたいを保護する意味をみんなに知ってもらいたい。高安地域できんたいの水族館を創りたいという思いから、行政や地域の皆さん等と協働して廃校になった跡地にきんたい廃校博物館(きんぱく)を開設するに至りました。

 これらを拠点として河内木綿全工程(有機栽培・綿繰り・棉紡ぎ・草木染・手織り)を経験できる河内木綿手織場やもめんカフェ、高安山の森林資源を利用する木育教室を行うに至りました。このような事業はまち協単体では企画運営できないため、外部の協力団体と協力しながら行っております。

 跡地利用は単に思い付きで行ってきたのではなく様々なことを調べ、失敗してきたなかで生まれたものです。全ては自然豊かな高安地域の環境を守る、再生する思いがこのような活動に繋がっておりますので、ぜひ一度この施設へお越しいただければと思います。

 

◆きんたい廃校博物館

毎月第3日曜日の開館(入館無料)です
絶滅危惧種のニッポンバラタナゴ、タナゴ、モロコなどの魚、すっぽん、へび、ザリガニ、カエル、世界に唯一ここにしかない日本の淡水二枚貝の標本等を見学することができます。
詳しくはFacebookinstagramをご覧ください。


◆木育(もくいく)

森林整備のために高安地域の山から切り出した木材を加工したり、木に関する多くの知識を学ぶことができます。
現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため受講は予約制になっております。
お問合せや予約はこちらから。

【活動目的】
●森林の一部である木からおもちゃや家具などの材料としての木までの流れを最初から最後まで体感・学べる場
●木材の地産地消ができる仕組みつくり
●木材の活用をキッカケとした企業や団体の連携つくり

詳しくはホームページFacebookをご覧ください。


関連:八尾廃校 SATODUKURI BASE

 

 

2020年12月20日